2023.10.19 Thu覚えていたので語ります!「サピエンス全史」

こんにちは

WEB担当の佐久間です。

前回のブログでサピエンス全史について軽く触れ、今回は語り回です。

まずサピエンス全史とは何かというと上下巻で500ページを超える人類250万年の歴史書の本です。

世界中で1200万部の大ベストセラーとなった本です。

ビルゲイツやFacebookのマーク・ザッカバーグ

オバマ元大統領など多くの著名人が高く評価した本です。

読むのは大変ですが、YouTubeなどで要約している動画などありますので興味があれば見てみてください。

かなり端折ります。

 

現在生きている人類は1種類という事は知っていますか?

ホモ・サピエンスと言います。

250万年前、アウストラロピテクス(聞いたことありますね)から進化して、

現在の人類以外にもたくさんの人類が同時に生きていた時代があるそうです。

(ジャワ原人、北京原人など聞いたことありますか?それらがこれにあたります。)

話がいきなりそれますが教科書にある進化の絵は正確にいうと間違っていることになります。

ホモ・サピエンスは15万年前に生まれたそうです。

では様々な人類がいたのにホモ・サピエンスだけが生き残ったのでしょうか?

これがこの本の問題提起にあたります。

よく、「火を使えたから・道具を使えたから」など聞きますがこの本では否定されています。

ホモ・サピエンスよりも強く、頭もよい人類はたくさんいたそうです。

決定的な部分は「認知革命」というものが起きたからだと書いてあります。

サピンス全史では認知革命・農業革命・科学革命が起きたことが人類の歴史の中で大きい革命と書いてありますが、そのきっかけが認知革命があったから起こり得たと書いてあります。

認知革命があったからホモ・サピエンスが地球全体に繁栄しているとのことです。

 

認知革命って何?

サピエンス全史のいう認知革命とは「現実には存在しない虚構(フィクション)を信じ、語ることのできる能力」が

ホモ・サピエンスの最大の強みであり、生き残った理由であると書いてあります。

わかりやすくいうと「想像力」だと自分は解釈しています。

こちらから敵が攻めてくるかもしれない。そうなったらこうしよう。そうならないようにこうしよう。

想像し、コミュニケーションをとりみんなで共有、対策をとる。これが他の人類にはできないことでした。

ホモ・サピエンスが窮地に追い込まれた時もあったと思います。

しかし、虚構(フィクション)を信じ、コミュニケーションをとったことで、

神話を作り、たくさんの面識もない人々が同じ神話を信じ、同じ方向を向いて協力しようと、

一致団結できたから生き残ったのではないか?

宗教のベースもここでできたのではないかと思います。

7万年まえに最後に残った人類が絶滅しホモ・サピエンスだけが残ったのです。

 

農業革命って何?

1万年前に農業革命が起こったことは有名です。

狩猟採集生活から農業に生活スタイルを切り替えたという話ですね。

これにより安定した食料を手にして繁栄したとされています。

サピエンス全史では面白い表現をしています。

「一番繁栄したのは人類ではなく小麦」←

食料事情は改善され、人口は増えました。しかし、狩猟採集生活よりも労働時間が増え、

貧富の差ができたのは想像できると思います。みんなが食える分捕まえたら均等に分けてあとは好きに過ごしていた生活から、頑張った人、土地をたくさんもった人が強い生活になったわけですから。

機械のない時代です。小麦の世話に朝から晩までかかり、急に生活スタイルを変えたのです。

首、背中、腰への負担が増えヘルニアなどの病気が増えた形跡があるそうです。

そのような体の作りになってなかったのですから当然ですね。

狩猟採集生活では、タンパク質・ビタミンがメインだったので穀物に切り替わったのでビタミン、ミネラル不足となり栄養失調者がたくさん出ました。

さらにイナゴの大量発生や天候に左右されるため不作の年には餓死者が出ました。

農業なので1箇所に定住する必要があります。敵が攻めてきても逃げることもできません。

狩猟採集生活は寒くなったら暖かい土地に転々と移り変わりましたが、

農業なので寒くてもたえなければいけません。定住することで病気が蔓延したそうです。

農業のおかげで人口は増えましたが、命をかけて小麦を守る為に人口が減るという本末転倒な状況が出来上がりました。

しかし、なんやかんやありながら人類は成長していきました。

かなり飛ばしますが、お金というものができました。お金もサピエンス全史的に言えば虚構です。

金額が10,000円という印刷された紙に「価値」があると世界中の人類が信じているから成立しているのです。

この紙が食料と交換できるというシステム。お金という虚構を信じなければ成立しません。

農業革命によって認知革命がさらに強くなったと書いてあります。

 

いやぁ語りましたね。

長くなりましたが書いてある10%くらいしか語れてません。本はもっと面白いです。

読んでみてほしいです。

まだ科学革命の話をしていませんね。今度覚えていれば書きたいと思います。